獲れたての塩
今月21日、冥鳴ひまりは海なし県に塩を自慢しに行く旅行イベント「内陸一周の旅」の開催を発表した。海なし県には決して生産できない塩を見せびらかすことで、自尊心を高める効果があるという。またイベントを告知した彼女のTwitterには「生きて帰れると思うな」など多くの声援が届いている。
群馬県からスタートした冥鳴ひまり一行は伯方の塩を掲げ自慢げに進んでいたが、槍を持った群馬県民からの襲撃を受け、多くの参加者が負傷し停滞を余儀なくされた。また当初予定していたキャンピングテントは火矢によって消失したため、野ざらしで朝を迎えることとなった。憔悴しきった冥鳴ひまりは「甘いものが食べたい」と言い残し、再び前線で群馬県民と激しい戦闘を繰り広げたという。
イベントが上手くいかなかった理由について、群馬県に詳しい民族専門家の高橋康子さんは「塩という未知の素材が持ち込まれたことで驚き襲ってきたのではないか」と推測する。
今後海なし県に塩を持っていく際は、驚かさないよう徐々に塩の存在を説明していく必要があると高橋さんは指摘する。
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